ウェブジンを初めたものの誰も読んでないのでは…と思い更新止まってました。あと普通に忙しかったのもあります。が、先日Twitterに上がっていたブログを見ていたら予想外のところからここで書いたSNAGGの事に触れられておりめちゃ嬉しかったので更新します。
そんなわけで2021年第一弾。CAオークランドの2人組Vantana Rowです。サウンドはなかなか一言で表せないけどヒップホップ、ハードコア、インディロックなどごちゃ混ぜ。うまく綺麗に混ぜるではなくぶった切りの貼り付け。100 gecsを聴いた時も思ったけど完全に新しい何かが生まれる時って多分よくわからないものなだろうし、そんな雰囲気や何かの夜明けのような、何か新しいことが起こる予感を感じさせる音楽が増えている気がします。例えばパンクロックまではなんとなく原型があり変化していった感覚がありますが、ポストパンクやニューウェーブって例えばWIREもXTCもCUREもKILLING JOKEもSWELL MAPSも今でこそそれなりに別れているけど、昔はなんかまとめてよくわからない何かが増えいったのかなと思います。私ごときが語るのは恐れ多いですが、ハードコアだって日本のバンドも当時はハードコアとメタルの境目も曖昧で、だからこそXとLIP CREAM等ジャンルを超えてサンクスリストにバンド名が書いているのだろうと思います。前に書いたShitkidなんかもそうだし、YouTubeで世の中の全てのいい音楽が最短で聴けるようになり、だからこそ一つの音楽が好きとかではなくいい音楽やかっこいい音楽を全部かき集めてくっつけるみたいな新しい感覚があります。昔の人も頑張って超ディグっていたと思いますが、やっぱりバーンやドールや宝島だったからどうしても幅は狭まるし、私が物心ついた頃もまだ雑誌で情報を得ていたし、試聴もSTMオンラインで少し聴ける音のみが頼りでした。YouTubeが出てきた時は高校生だか大学生だかそのくらいだったと思いますが、その頃にはなんとなくもう好きな音楽がある程度固まっていて、あとはFUGAZIの動画が見れるぞSIEGEが白いところで歌ってるぞみたいな聴き方で、ディグるって感覚は薄かったように思えます。Vantana Rowの2人がいくつかはわからないけど、恐らく若くからYouTubeでディグるって聴き方をしてこの音になっているのだと思います。日本の若手でもMoreruなんかはベースはあってもめちゃくちゃ様々な音楽の要素も感じて、今の音でいいなと思います。InstagramでBenümbとか聴いてる動画がアップしててなるほどなとも思いました。いいすよねBenümb。
とまあ聴いていて単純にかっこいいということ意外にも色々考えるバンドだなと思いますし、色々書けもするけどもうそんなのどうでも良くなるくらい動画もかっこいいのです！
ボーカルがめちゃくちゃインパクトあると思いきやもう1人のメンバーはドラム、ドラム！ボーカルとドラムの2人って編成もめちゃくちゃ最高だし映像もとてもかっこいいです。ドラムの性別は不明、まあどうでもいいかそんなことはかっこいいんだし。と思いましたが、昔の動画をみると男性でした。この頃はセンスいいけど抜けきらない感じ。今が最高！
ていうか昔から使ってるこのバンはなんなんだ。Vantana Rowバン最高じゃないか！最高過ぎる！いつかバンごと見たいな〜と思います。
ちなみに、Bandcampでカセットが買えます。限定100本で今のところ残り10本。日本からだと送料が高くて迷ったけどおまけのシールやらいい匂いのする紙やら謎の何かなど色々入っててすごく良かったので購入をおすすめします。即完売の競争合戦にもう疲れてしまったあなたも本当にいい音楽に余裕を持ってお金を使うのがいい選択なのでは？なんて思っちゃいます。フィジカルもおすすめ！
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